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   一つ一つ色の違う虹

 

 

 

昔から割と男女問わず友人たちにカミングアウトをされることがありました。クローゼットの中から出ることは脚が竦むような体験だと思いますが、それでも私を選んで話したいと思ってくれたことを嬉しく思っています。彼女ができて幸せ、彼氏がいるけどイケメンに惹かれる、恋人のことをどう親に紹介しようか悩んでいる・・・異性愛者の子たちの恋愛話と同じようでやっぱり違う、でも同じような話をたくさん聞いてきました。性的指向はグラデーションだとよく言いますが、一つ一つ色の違う虹はやっぱりすごく豊かできれいだなあと彼らの話を聞くたびに思います。

 

LGBTの人たちがなるべく「カミングアウトをしやすい」世の中になってほしいと願うと同時に、彼らが「カミングアウトをしなければならない」世の中であってはならないと思います。トマトが好きか嫌いかを執拗に問いつめてくる世の中もおかしいし、「トマトが好きだ」ということを告白しなければならない世の中は変ですよね。ユートピア的かもしれませんが、カミングアウトしなくてもいいような世界のために、私自身ができることを模索しています。

 

 

なおさん

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